私が友人の伊藤さんから紹介してもらった健康食品を飲み始めてからまだ間もない頃、たまたま同室になった患者さんがやはり、病院の治療とは別に健康食品を飲んでいる方がいました。

その患者さんはある日、私に声をかけてきました。

その方は私より年配で、私と同じ肝臓がんを患っていて、これから抗ガン剤治療が始まるとの事でした。

『コレ、ガンに効くらしいよ。』ベッドサイドテーブルの引き出しを開け、スティック状のものを私に見せてきました。

『それは何ですか?』

『アガリクスってものだよ。』

良く見るとベッド横のテーブルにはアガリクス関連の本が何冊もありました。

『すいぶんありますね。もう全部読まれたのですか?』

『いやいや。そんなもの、読みたくもないよ。それよりこれ、アガリクス、飲んでみるかい?』

『ありがとうございます。でも私は違う健康食品を飲んでいますから。』と丁重にお断りしました。

自分で信用する事が大切だと思う

物事何でもそうだと思いますが、自分で何かをする場合、自分でそれを信用することが大切だと思います。

この患者さんに文句を言うつもりは毛頭無いのですが、『コレ、ガンに効くらしいよ。』と言ったその言い方に違和感を感じた事を良く覚えています。

その方自身がとてもそのアガリクスに対して半信半疑というか、懐疑的な気持ちがあるように感じたからです。

私は自分が健康食品を飲んでいる時は、『これを飲めばガンが良くなる』と呪文のように唱えながら飲んでいました。

やはり、何を飲むにしても何をするにしても自分でそれを信用していないと効くものも効かないのかなと思います。

何事も信じる事が大切:肝臓がん末期闘病記