ただでさえ、邪魔で面倒だったわき腹にあるチューブが、この頃から良く詰まるようになって来てより大変で面倒なものになっていました。

初めてチューブが詰まった時、チューブの交換を行いました。

胆汁が出ない→胆管が正常に?!

初めて胆汁が全く出なくなると言う事態が起こり、妻に話しをすると、『肝臓にある癌が小さくなって胆管が正常になったのでは?!』と言われ、私も少しの期待をしてしまいました。

しかしその数時間後、今度は徐々に腹が張って来るのが分かりました。

『胆管が正常に戻ったのか?!』と期待したのも束の間、どうやら胆管が通ったのではなく、どこかで詰まってしまい、胆汁が体内に溜まっているという事が自分で何となく理解出来ました。

しかし、そうだとするとそれはそれで大変な事です。

私は急いで妻と病院に行きました。

造影剤を入れて詰まりを検査

病院に行くと主治医は、『レントゲンを撮ってみないと何とも言えません。一度撮ってみましょう。』との事で検査をすることになりました。

レントゲンを撮るということは【造影剤】をまた身体の中に入れることになります。

私は正直、とても怖く思っていました。

造影剤を入れる際、主治医も気にしている感じで何度も『大丈夫ですか?』と聞かれました。

身体はやはり熱くなりましたが、何とか大丈夫そうでした。

『笹野さん、胆管は詰まったままで、どうやらチューブが詰まってしまったようですね。一度入院してチューブを交換しましょう。』

とてもがっかりな検査結果だった上に、チューブを入れてまだ数ヶ月しか経っていないのに、もう詰まってしまうという事は今後も数ヶ月おきに手術をしてチューブを交換する可能性があると思うと、不安材料がまた一つ増えてしまった気持ちでした。

チューブ交換で医師がミス

そしてチューブ交換当日。

手術は10分程度で終わるとの事で、気分的には楽に迎える事が出来ました。

この手術は局所麻酔でした。局所麻酔の注射は本当に痛い。

『動くと余計に痛いよ。』そう言うと主治医はブスッと刺しました。

この時ばかりは逆に主治医に局所麻酔を打ってやりたいという気持ちにまでなる程の痛さでした。

手術は主治医の他に先生がもう1人、看護師さん3人、計5人でした。

麻酔が効いてきた頃、主治医がもうひとりの先生に指示しながら始まりました。

チューブが抜けてしまい、また局所麻酔をされる

『全部抜かないようにね。』手術が始まりました。

『アレッ?! 抜けてしまいました。』

『エッ?抜けちゃったの?!』

私はとても嫌な雰囲気を感じていました。

先生2人で交代交代チューブを入れようと試みていますが、なかなか入りません。

予定の手術時間【10分】はもちろん過ぎてしまいました。

『笹野さん、麻酔が切れてきたらおしえて下さいね。』

しばらくすると本当に麻酔が切れてきたようだったので伝えるとまた注射をされてしまいました。

『簡単な手術だって言ってたのに、しかも先生のミスで痛い麻酔も2度も打って。一体何やってるんだ!』

医師のミスに憤りを感じる:肝臓がん末期闘病記

心の中で思っていても口には出せない苛立たしさがありました。次第に先生達の焦りが伝わって来ました。

『笹野さん、今日は入らないかも知れません。』

今日入らないってどういう事だ?わき腹にオムツでも当てて寝ろとでも言うのか??

そんな事は絶対に嫌だし、頭の中では強い憤りを感じていました。

『先生、何とかして入れて下さい。』私は少し強い口調で言いました。

『もう1回やってみよう。』先生は困った様子でしたがそう言いました。

『よし!今度は上手く入ったぞ!』

私は苛立ちながらもホッとしました。

結局、10分の予定が【1時間以上】もかかっていました。

前回より太めのチューブを選ぶ

予定より大幅に長引いてしまった事に、外で待っていた妻も最初は心配顔でしたが、話しをしたら呆れ顔に。

今回のチューブは自分で選んだものでした。

事前に先生から数種類のチューブを見せられ、私は出来る限り詰まらないようにと前より太めのチューブを選びました。

先生には、太いほど痛みがあると言われましたが、私はまたすぐに詰まってしまう事の方が苦痛でしたし、幸いにして太いチューブでも特に違和感はありませんでした。

新しいチューブからは黄色い胆汁が出ていました。

しばらくの間、身体に溜まっていたせいか、出る量も多く感じました。

この時はすぐに退院出来ましたが、日曜以外は毎日点滴を打ちに病院通いでした。


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