10円玉大の腫瘍が3つ消えたちょうどその頃、私は生命保険(がん保険)の手続きをしました。
私が加入していたがん保険は、余命6ヶ月以内の告知を受けた場合に全額おりる内容の保険でした。
私は保険会社の担当者に連絡をして、書類を届けてもらい、診断書や請求書の手続きをしました。
担当者も迅速に対応してくれていたので、保険金はすぐにおりるものと思っていました。
『現段階で余命6ヶ月以内の症状とは認められない』と却下される
保険金請求の手続きを終えてしばらくした頃、保険会社から回答が来ました。
『現段階で余命6ヶ月以内の症状とは認められない』との事で今回のがん保険の保険金は支払われないとの内容でした。
その時点で、余命3ヶ月の宣告から6ヶ月経ってはいるものの、私は言われたとおり、主治医の余命3ヶ月以内の診断書も取って請求しているのです。
『いったい何のためのがん保険なのだろうか。』
この件に関しては私も妻も保険会社にとても大きな疑問と不信感を持ちました。
命を落とす危機から脱出しつつある自分に、少しだけホッとしたのも束の間、保険金に関しては少なからずあてにしていただけに、これには身も心も大きなダメージを食らってしまいました。
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