病院の私への対応はまるで『たらい回し』のようで、ひとつひとつ検査するのに違う部署(科)を紹介され、そしてまた長い待ち時間(期間)があるという状態でした。

肝機能検査を終え、、自宅に帰ると早速妻に言われました。

『お父さん、検査結果はどうだった?』

『次はエコー検査だって。しかも2週間後の予約。』

『えっ?2週間もかかるの?』

やはり妻もエコー検査するのに2週間も待たされるのは不思議に感じたようでした。

元看護師でもある妻が不思議に思ったのだから、実際それなりの理由があったのだと思います。

しかし、私にはどうする事も出来ません。とにかく2週間待つしかありませんでした。

2週間で黄疸は明らかに悪化していました。

エコー検査を待っている間の2週間、私の体調は明らかに悪化していました。

黄疸の症状は更に顕著になり、自分でも日増しに顔が黄色くなって行くのが良く分かりました。
そして身体のダルさもかなり辛い状態になっていました。

そして何とか2週間を過ごし、エコー検査の当日を迎えました。

今度は外科の検査を後日に。また『たらい回し』でした

明らかに分かる体調の悪化でやっとの事で迎えたエコー検査。

しかしその担当だった先生が、『エコー検査では良く判らなかったから』との事で、今度は同じ病院内の外科の先生に紹介状を書き、『改めて別の日に外科で検査を受けて下さい。』との事でした。

同じ病院内なのに、別科で診察を受けるには紹介状を書いてもらう。しかも診察はまた別の日。

病院ではそれが当たり前なのかも知れませんが、一般人からしたら何とも厄介でおかしな話です。

私はとても不満を感じました。

《私の身体が急を要する状態・症状であるのが少しでも分かっていたのならなぜもっと早い対応をしてくれなかったのだろうか。》

実際、この時はまだ私の病気が肝臓ガンの末期だとは判明していませんでしたが自分でも日々、症状・体調が悪化しているのが分かる患者でした。それを『たらい回し』にして1ヶ月も放置して置かれるなんて本当に強い不満を感じました。
医師の説明に不満を感じる:肝臓がん末期闘病記

入院する日を決めましょう

1ヶ月後、私はやっと外科で診察を受けました。

担当医はすぐに『入院する日を決めましょう。』という話しをされました。

私は自営業なので仕事への不安がありましたが、身体が資本、今回は仕方がないと思い、2004年(平成16年)3月3日、私は入院することになりました。

入院する数日前にCTの検査を受け、その結果を入院日当日に聞く事になりました。

『何故最初から外科で診察してくれなかったのだろう』とい気持ちもこの時沸いていました。


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