私はカテーテル手術を受けました。2004年(平成16年)3月18日の事です。

カテーテル手術とは肝臓がんの腫瘍に直接抗がん剤を注入して、ガンの治療を行うように出来る手術の事で、この治療方法は当時私が飲んでいたサプリメントのK県の病院と同じ治療法でした。

⇒カテーテル手術説明書

局所麻酔だったため手術中の先生方の話し等が全て理解出来、そんな経験が初めての私としてはあまり気持ちの良いものではありませんでした。

しかし、話しだけでなく、モニター等も見る事が出来るため、最先端の医療技術の凄さも実感することが出来ました。

本当に細いワイヤーみたいなものが、これまた細い血管を通じてモニターを見ながら肝臓まで達してしまうのだ、これはこれである意味感動ものでした。

手術後、2、3日は絶対安静という事で私はなによりこの、絶対安静が苦痛でストレスでした。

両腕に点滴、わき腹からは胆汁のチューブ、トイレに行く事も出来ないため、尿のチューブも下がっていました。

そんな状態で『頭』だけは元気な訳ですから、本当に苦痛でストレスでした。

リザーバー(太鼓)

カテーテル手術後、最初に気付いたのは、腹に何か変なものが埋め込まれていた事でした。

腹の中に埋め込まれた『異物』はとても気になったので診察の時、主治医に聞いてみました。

「笹野さん、それはリザーバーと言って、そこから直接抗がん剤を入れるためのものです。」との事でした。

このリザーバー、医師の用語(俗語)で『太鼓(たいこ)』と言うそうです。確かに言われてみれば小さな『太鼓(たいこ)』のようでした。

リザーバーを埋め込まれ、その用途を聞くと、『これから本当に肝臓がん治療が始まるのだ。』と緊張感を感じました。

しかし、リザーバーをはじめ、肝臓ガン治療のための準備は着々と進んでいましたが、実際の治療はなかなか始まりませんでした。
幸せのクローバー:肝臓がん末期闘病記


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