ちょうどこの頃、私の足がむくみ始め、とても気になっていました。

靴はおろか、スリッパまでも履く事が出来ない程、足がむくんでしまいました。

妻に大きいサイズの履物を買ってきてもらう程でした。

足のむくみが進むにつれ、靴下を履くのも大変に。ゴムの跡がクッキリと食い込み、私は無理やり靴下のゴムを伸ばしたり、時にはハサミでゴムの部分を切ったりして履いていました。

ある日、妻がピッタリの履物を探してきてくれました。

足の甲の部分がマジックテープになっているサンダルでした。私はこれで何とか履物を履けるようになりました。

利尿剤で様子を見る

足のむくみの症状を主治医に話すと、利尿剤を出してくれました。

しかし、私は肝臓がん患者のため、肝臓に負担がかからないようにと1錠の錠剤を4分の1にして飲むように言われました。

利尿剤を飲み始めてからしばらく様子を見ていましたが足のむくみは一向に治まりません。

主治医は点滴の本数を1日4本から2本に減らして更に様子を見ることにしました。

胆汁の色が急変、抗生剤の点滴を受ける

すると今度は足のむくみの他に胆汁の色が急変してきました。

黄色いビールのような色だったのが、薄暗い緑がかった色になりました。

色が急変した午前中の回診時に主治医も色の変化に気付き、通常の点滴の他に抗生剤の点滴も受けるように指示されました。

私も妻も、肝臓病(肝臓がん)の本は数冊読んでいたため、そんな体の変化や症状が【決して良い方向ではない】という事は理解出来、不安を抱いていました。

その時の血液検査

その時主治医が『奥さんも見るでしょう。』と行って元看護師の妻が見られるように血液検査のコピーを渡してくれました。

その時の数値です。

検査項目 数値
GOT 63 (H)
GPT 60 (H)
ALP 548 (H)
γ-GPT 234 (H)
ALB 2.1 (L)
T-BIL 1.0
BUN 8.8
CRE 0.5 (L)
CRP 5.2 (H)

私も妻も肝機能の数値には安心しましたが、【ALB(アルブミン)】と【CRP】の数値に愕然としてしまいました。

【ALB(アルブミン)】は、今までに無く低い。タンパク質不足・・・?

【CRP(炎症)】は今までに無く高くなっていたからです。

チューブの接合部分がケロイド状態で激痛

ちょっと話しがズレてしまいますが、ちょうど同じ頃、私がとてもつらく感じていた事に、チューブの接合部分から来る痛みがありました。

胆汁を体外に出すためのチューブ

チューブが抜けないようにと、何ヶ所も縫って固定されていたのですが、その糸が頻繁に切れるようになり、その度に麻酔を打って何度も縫い合わせていました。

そんな事を繰り返しているうちに脇腹の皮膚はやけどのようなケロイド状態になり、少しの刺激でも激痛が走るようになっていました。

主治医に話すと痛み止めを処方してくれ、服用しましたが、痛みはほとんど治まりませんでした。



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